親日国家である私たちの台湾は、歴史、經濟、文化等の幅広い分野で、日本との繋がりは大変深いものがあります。「飲水思源」という諺があるように、台湾の利水事業に尽くされた、石川県ご出身の八田與一ご夫妻の偉業を忘れることはできません。以来、これをご縁に本県と台湾両国をつなぎ、そして結ぶ様々な交流活動が展開されてきたことも事実であります。
さて今回、法人設立の基盤となりましたのは、2013年に発足した「石川県台湾華僑総会」と称する私たちの台湾華僑団体であります。「友愛」「団結」「尊重」「奉仕」といった会の精神を基調として、県内に在住する台湾人華僑・留学生相互の親睦交流と情報交換はもとより、日本と台湾両国民の相互理解と友好交流を進めてきました。すなわち日台の学術・文化・經濟・観光などのあらゆる分野での交流の推進と、それを北陸地域全体にまで拡げて、国際交流活動の協力および参加を図ってきました。その活動実績は、様々な波及効果を呼び高く評価されていると自負しております。
今後、私たちは今まで先人達が築いてきた土台の上で、より地域に密着した活動を浸透させ、また県内及び隣県友好諸団体とも連絡・協力しながら、友好交流を拡大推進してまいります。そのためには、社会的に認められた公的な組織にし、地方公共団体や企業の協力・支援を得やすい特定非営利活動法人格を取得することが最良の策と考えました。県民の皆様、関係諸団体各位のご支援・ご協力もあって会員数も100名を超えております。
これを機に歴史的な経緯を踏まえて、今までの活動で学習した経験を活かし、私たちは2022年4月16日付に、会の名称を「石川県台湾交流促進協会」と改名し、規約を現在のものに改めて、設立致した所存であります。そこで、今回、特定非営利活動法人としての登記を希望することとなりました。
2022年9月吉日
特定非営利活動法人 石川県台湾交流促進協会
理事長 陳 文筆